味覚教育部門が、東大および食育活動「味覚の一週間」®との連携で、学生および一般向けに毎年行っている「味覚のアトリエ@東大駒場」が、2024年11月8日(金)東京大学駒場ファカルティハウスで行われました。
今回は「食のサステナビリティを考える」をテーマとした、講演とデザートデモンストレーションの2部構成。第1部は、一般社団法人日本サステイナブル・レストラン協会代表理事の下田屋毅(しもたや・たけし)氏が「自然を食べる」と題し、世界の食事情とその危機について、またレストランや消費者が可能な取り組み例や日本での現状などを解説し、第2部は、当協会の寺井則彦副会長(パティスリー エーグルドゥース オーナーシェフ)がフランス菓子の素材や構成に対する考え方、トレンドなどについて話しながら、自店と同じ製法の、自然な味を生かしたモンブランのデモンストレーションを行いました。
講習の後は、エーグルドゥースのケーキ6種のケーキビュッフェとなり、楽しそうに試食する学生たちからは、環境問題やフランス・パティスリーについてなど、活発な質問が飛びました。
主催:東大駒場友の会
共催:「味覚の一週間」®実行委員会
協力:フランス農事功労章協会(MOMAJ)、ルヴェソンヴェール駒場
年毎のテーマを設け、毎秋に開催する恒例イベントも、今回で13回目。
進行はルヴェソンヴェールオーナーであり、当協会副会長の伊藤文彰シェフ。「味覚の一週間」®瀬古篤子実行委員長より、趣旨紹介。
シビアな食の現実と、その背景、今できることを下田屋氏が講義。
寺井シェフが人気のモンブランをテーマに、フランス菓子の本質を解説。
ビュッフェには、FSC(Forest Stewardship Council=森林資源の保全を目的とした国際的な認証制度)取得の食器や、オーガニック認証やフェアトレードによるコーヒー、紅茶が用意されました。
参加者の半数以上が現役学生。ケーキを堪能しつつ、講演テーマである環境問題にさまざまな考えを述べあっていました。
寺井シェフが本物のモンブランの構成を見せました。
エーグルドゥースの人気ケーキが並んで。


